March 19, 2007

『空飛ぶカエル』 , やまざき

はずれの日

その日、いつものように豚丼を食べようと、ポンと吉○家の自動ドアスイッチを押し店内に入ると、なぜか重苦しい空気を感じたのでした。カウンター席のひとつが空いていたので、何気なくぐるりとカウンターのお客さんを見回しながら座りました。……なんなんだ! この異様な緊張感はっ! 吉○家にあってはならない空気じゃないかっ!
いつもなら座ってすぐにお茶が出て、注文を聞かれて、着席後1分以内で豚丼が目の前にやってくるのに、……来ない! お茶も! 注文も! ましてや、注文もしていないので、豚丼も来るはずもなく……。
この空気の原因はすぐにわかりました。大柄のカウンターの中をひとりで占めてしまうような若い男性と、同じく大柄の若い女性の二人が接客係をしているが、レジを打てない、食べ終わった盆をさげれない、湯飲みがたまっても洗えない、客が立って待っていても気にしない、挙句、計算が出来ない……。まさにナイナイづくしでありました。なるほど、客のイライラがその原因の一端を担っていました。
そして、さらなる緊迫の原因が、奥からやってきたのです。奥、とはキッチンです。キッチンで作るのに専念すべき女性スタッフがカウンターに出てきて片付け、湯飲みを洗い、レジ打ちをし、さらに注文品が遅く出る始末……。接客の大柄男性が「あ! いいっすよ! やりますよ!」とそのキッチンスタッフに声をかけるが、もはやシカト。
おまけにその大柄男性は香水をつけていて歩く度に臭いこと。
もぉうヘルパー頼んで営業してくれよ〜、と思いながら豚とご飯を腹に流し込みました。
そして次の日。今日もひどかったらさすがにひとこと言ってやろうと、再び自動ドアのスイッチを押して店内に入ると、店員の数が倍に増えており、テキパキとした接客と笑顔に迎えられました。店員の働きぶりで蛍光灯まで20wくらい明るくなっていたようでした。豚丼もおいしく食べることができました。せっかくの吉○家ブランドなのですから、あたりはずれのないようにして欲しいものです。
……いやあ、しかし、あれはないよなあ。


@やまざき

 

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