: 虫の声
お腹が空いた時、私はよくお腹が鳴ります。それもかなり大きな音です。
雷がやってきたかのような低い音が数秒に渡って鳴り響く時もあります。そしてそういう時はたいてい、仕事中など、静かな時がほとんどなのです。これはかなり恥ずかしいですし、何しろ、椅子の音や紙の音でごまかせない音ですので、本当に困ります。
でも、唯一救える点といえば、虫が鳴きそうな数十秒前に、その予兆を感じとることができるといったところでしょうか。予兆を察知した時で、人里離れることが可能な場合は、さささっと席を離れたりしてヤツに鳴かせます。
人里離れることが不可能な時は、虫のことで頭がいっぱいになって、「鳴くな! 鳴くな!」と呪文を唱えているため、仕事は集中できないし、脂汗がじわりと浮く時さえあり、この体質を呪う有り様です。
「鳴くな!」の次に出る呪文は、水をひとくちグビッと飲んだ後、「食べ物がなくても、水さえあれば生き延びる! この水でおさまるんだ!」です。でも、これらの呪文はあまり効力がありません。
結局、何か食べ物を虫に与えてやらなければヤツは鳴き続けるのです。しかも、私の虫はかなり大きいと思われ、相当量与えてやらないと納得してくれません。
これじゃあ、エンゲル係数が高いわけです。
@やまざき
