: 半信半疑
つい先日、日曜日の昼下がりに、その時間帯にしては珍しく自宅の電話が鳴った。
「もしもし……」おどおどとした女性の声が耳に飛込み身構える私。
「あのぅ……はたのけいこさんはいらっしゃいますか……」と、相変わらず怯えたような声色で電話の主は話を続けていたが、私は途中で誰だか気が付いた。
不審者でもセールスでもなく、田舎の友達だった。
おどおどと電話をかけてきた理由を聞いてみると、原因は私にあった。
どうやら、立て続けに5、6回メールをしたが返信がなく、携帯番号は分からなくなってしまったので自宅に何度もかけたが不在。私の身になにか良からぬことが起こっているのではないか、もしくは縁を切りたがっているのではないかと本気で心配していたらしい。
いやいや。メールはもらってないし。
そう、彼女は違う人に私宛てのメールを送信していたのだ。
それにしても、今回は結局話すことができたから誤解を生むことはなかったが、下手すりゃ私は彼女をシカトし続け、私の知らぬところで彼女との間に気まずいムードが出来上がっていたかもしれない。
よかった。よかった。電話をくれて。
ん? そういえば、私にもメールの返信をくれない知人が1人……。
まさか、縁、切りたがっていないよね。
