: 心に棲むジーンズ
高校2年の時、美容室で雑用係としてアルバイトを始めた。その初給料で購入したのがジーンズだった。
それまでは、ジーンズというよりはデニムズボンと呼んだ方がしっくりくるような、ノーブランドのパンツしか持っていなかったため、ジーンズ専門店で自分の体型にフィットしたものを購入することに憧れていたのだ。
手に入れたのは、『SWEET CAMEL』の淡いブルーのブーツカット。5,800円。今の感覚だとそんなに高いジーンズではないが、当時、時給500円で働いていた私にとっては思い切った買い物だった。
すぐにお気に入りの私服となり、高校卒業後も東京に連れてきて、通算4〜5年ははいていた。
たしか、シンデレラリバティのオーディションを受けた時もそのジーンズだったと記憶している。
そんな、大活躍してくれたジーンズも、いろんな所が破れボロボロになったので、はかなくなってしまった。
……あれ? 今どこにある? 捨ててはいないはず。仕舞う場所が無いからと田舎に送ってしまったか。愛着が強かったジーンズなのに所在が分からなくなるとは、私ってなんだか非情。
今度、田舎に帰った時に探してみるか。
