March 04, 2005

『空飛ぶカエル』 , 篠原

: 5センチの偶然

三軒茶屋を原付きで走っていた。前にはタクシーが走っている。タクシーが左にウインカーを出している。お客さんを降ろすのだろう。私は右後方を確認してタクシーを抜いたその時である。
「パッン」
鈍い風船が割れた音がした。私は直ぐにタイヤがパンクした音だと思った。しかし、タイヤがガタガタいわずに普段と変わらない乗り心地がする。気のせいかと思い走っていると、突然タイヤがガタガタいい出した。慌ててバイクを歩道に乗り上げてタイヤを確認すると、太いネジがタイヤに刺さっていた。ネジを引き抜こうとしたが指の力では引き抜けない。諦めてバイクを置いて目的地に向かおうとした。ところが、バイクを止めた所が駐輪禁止区域。バイクを押して駐輪禁止区域外に移動した。予想外に時間がかかってしまい慌ててタクシーを探して乗った。
偶然道路にネジが立っていたのだろうか。それとも、タイヤでネジを踏んだ時にネジを起こしてタイヤに刺してしまったのだろうか。
あと5センチずれていればネジを踏まずに済んだのだがタイヤの真ん中にネジが刺さっていた。大当りである。
その時はショックが大きかったので頭が回らなかったが、今考えると宝くじを買っておけば当たったのではないだろうか。
道路にネジを捨てたのか落ちてしまったのか判らないが、物を道路に捨てないでほしい。

 

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