: 紙一重
男性の声で「アナウンス」が聞こえ、横断歩道の向こう側にある歩行者用の信号が青色に点灯しました。そして、私は、前に歩き出そうとしました。
一瞬の後、私は目を覚まし、自分がどこにいるのかを把握しました。
そこは、プラットホームの線路から一メートルほど離れた柱の横。
仕事を終え、自宅に戻ろうと電車を待っている間、ほんの数分ですが、柱にもたれかかって眠っていたのです。
男性の、駅務員のアナウンスは続いていました。
まもなく各駅停車○○行きが参ります。
後になって、私は恐怖を感じました。なぜなら、あの時信号が青に変わったのを合図に、確かに、私は、意識と上半身が前に進んでいたからです。
もし、本当に足が動いてしまっていたら、もし、もう少し前に立っていたら……。
なんともなくて良かったのですが、ちょっと紙一重だなあ……と感じてしまい、最近の自分の生活を反省しつつ、とりあえず、寝ることにしました。
@やまざき
